http://www.zoglo.net/blog/jinzhengxiong 블로그홈 | 로그인
人生山あり谷あり。
<< 11월 2024 >>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

방문자

나의카테고리 : 일본설화

2-54『天人女房(てんにんにょうぼう)』
2011년 11월 13일 14시 40분  조회:2595  추천:0  작성자: 망향

2-54『天人女房(てんにんにょうぼう)』

 

―岩手県和賀郡―

 
 むかし、あるところに長兵衛という千刈百姓(せんかりひゃくしょう)がおったと。
 長兵衛は芥子(けし)を作るのが上手で、前の千刈畑はみんな芥子ばかりであったと。わけても花の盛りは見事なもので、花畑には霞(かすみ)が棚引(たなび)き、天人も舞い遊ぶかと思われるほどだと。
 あるとき、長兵衛が花畑を見廻りしていると、空から美しい音色がきこえてきて、せんじゃこうのほのほのとした匂いがして、綾衣(あやぎぬ)をなびかせた天人が、舞い下りて来た。
 あれあれと見ているうちに、天人は綾衣を花にかけて、うつらうつらと眠ってしまった。
 長兵衛は、横からみても縦から見ても美しい天人に、すっかり魂を飛ばせて、何とかしてこの天人を女房にしたいものだと思った。
 そこで、そろっと行って、天人の綾衣を花の中へ隠し、そしらぬ振りをしていたと。
 夕方になって天人はようやく目を覚(さ)ました。天に帰ろうとすると、綾衣がない。
 千刈畑の中を、あれやこれやと探し廻ったが、どれが花やら綾衣やら、探しあてることが出来なかったと。
 長兵衛はそれを見ると、得たりとばかり、
 「姉(あね)さま、何探してるな」
と、とぼけて聞いた。
天人は、綾衣がなくては天へ帰られない、と嘆いた。
 「ははあ、それならさっき風が吹いて、花の中を、あっちにヒラヒラ、こっちにヒラヒラ飛んでいたが、はて、どこへ行ったか。千刈の芥子畑だ、とても探しようがない。花が散って、芥子坊主になるまで待たにゃぁ判らん」
というた。そればかりか、
 「天に帰れないのなら、まずまず俺のところにごされ」
と、天人を自分の家へ連れて帰り、この家の人としたと。
 さて、芥子の花が散る頃になると、天人は約束の綾衣を探してと頼んだと。
 長兵衛は、天人を何としても離したくない。
 「いやいや、花は散ったけれども、まだ葉が青々しているから」
と、探さなかったと。
 その葉も落ちる頃になると、また、日に夜にかけて口説(くど)かれるので、長兵衛は仕方なくそれでは、と芥子畑へ行ってみた。
 そしたら、隠しておいた綾衣は、雨風にさらされて着られるものじゃない。
 それを知った天人は、泣いて泣いて、泣き暮れる毎日だ。長兵衛は可愛そうになって、
 「実は、お前を女房にしたくて俺が綾衣を隠したんだ。償(つぐな)いに、望むことがあったら、なんでもしてやる」
というたと。そしたら、天人は、
 「それでは、蓮田(はすだ)へ行って、蓮の花の茎(くき)を千本とってきて下さい。私はそれで糸を紡(つむ)ぐから」
と頼んだと。
長兵衛は、あちこちと駈(か)けめぐって、それを集めたと。
 天人は、その花茎千本で、目に見えないほどの蓮の糸を紡ぎ、機(はた)にかけて、目も覚(さ)めるような綾衣を織り上げたと。
 その織りあげた日から、三七、二十一日目に、玉のような男の子を生んだ。
 そしたらある日、
 「お名残(なご)り惜しいことですが、もはや私の天の下での命がつきる日が来ました。この子は乳がなくても育つ天人子(てんにんこ)ですが、もしもむづかるときがあったら、芥子畑へ連れて来て、芥子の花びらに乗っている朝露夕露を吸わせて下さい」
と、かなしそうにいうたと。
 そして、綾衣を身につけて、フワフワと空高く舞い上(あが)って、天へ帰ってしまったと。
 その後、長兵衛は天人が恋しくなると、その子を抱いて芥子畑に立っておったが、そのたびに空から美しい音色(ねいろ)が響いてきて、天人の、長兵衛よぶ子よぶ声が聞こえたそうな。
 そんどはれぇ。
 

[필수입력]  닉네임

[필수입력]  인증코드  왼쪽 박스안에 표시된 수자를 정확히 입력하세요.

Total : 166
번호 제목 날자 추천 조회
126 3-15『ちょうふく山の山姥(やまんば)』 2011-11-22 0 4302
125 3-14『信濃(しなの)の国(くに)の神無月(かんなづき)』 2011-11-22 0 3482
124 3-13『青(あお)の洞門(どうもん)』 2011-11-22 0 3626
123 3-12『一休(いっきゅう)さんと殿(との)さま』 2011-11-22 0 3909
122 3-11『爺(じい)はじっとしとれ、婆(ばあ)はバ―ッとしとれ』 2011-11-22 0 4139
121 3-10『売桝(うります)、買桝(かいます)』 2011-11-22 0 3777
120 3-9『曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)』 2011-11-22 0 4362
119 3-8『モグラと馬(うま)と人間(にんげん)』 2011-11-22 0 3737
118 3-7『貧乏神(びんぼうがみ)』 2011-11-22 0 3800
117 3-6『狐(きつね)の嫁入(よめい)りと爺(じ)ンちゃ』 2011-11-22 0 4021
116 3-5『女房(にょうぼう)を出(だ)す戸口(とぐち)』 2011-11-22 0 4217
115 3-4『亥(い)の子(こ)祝(いわ)いの起(お)こり』 2011-11-22 0 3695
114 3-3『籾(もみ)とおしと天狗(てんぐ)さま』 2011-11-22 0 3574
113 3-2『目上(めうえ)の意見(いけん)と茄子(なす)の花』 2011-11-22 0 3744
112 3-1『まぁだまだわからん』 2011-11-22 0 4021
111 일본설화 읽는 방법 2011-11-15 0 3172
110 2-55『竹伐(たけき)り爺(じい)』 2011-11-13 0 3882
109 2-54『天人女房(てんにんにょうぼう)』 2011-11-13 0 2595
108 2-53『カッパの墓』 2011-11-13 0 2814
107 2-52『蛙聟(かえるむこ)』 2011-11-13 0 2626
‹처음  이전 1 2 3 4 5 6 7 8 다음  맨뒤›
조글로홈 | 미디어 | 포럼 | CEO비즈 | 쉼터 | 문학 | 사이버박물관 | 광고문의
[조글로•潮歌网]조선족네트워크교류협회•조선족사이버박물관• 深圳潮歌网信息技术有限公司
网站:www.zoglo.net 电子邮件:zoglo718@sohu.com 公众号: zoglo_net
[粤ICP备2023080415号]
Copyright C 2005-2023 All Rights Reserved.