http://www.zoglo.net/blog/jinzhengxiong 블로그홈 | 로그인
人生山あり谷あり。
<< 11월 2024 >>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

방문자

나의카테고리 : 일본설화

10『踵太郎(あくとたろう)と山姥(やまんば)』
2011년 11월 10일 21시 48분  조회:2332  추천:0  작성자: 망향
10『踵太郎(あくとたろう)と山姥(やまんば)』
 
―青森県―
 
 昔、ある山陰(やまかげ)の崖(がけ)に小さな小屋を建てて山姥(やまんば)が棲(す)んでいたそうな。
 山から里にやって来ては、酒を出せ、肴(さかな)を出せと、家ごとに叫んで歩いていたと。
 そのころ里に若夫婦がおったと。
 嫁のお腹(なか)には赤ちゃんが育っていたと。
 あるとき、夫は町に買い出しに行くことになった。
 「山姥がこわいから、わたしもつれてってけへ」
 「外は雪コ降ってるだば、転んだり冷えたりしたら腹(はら)の赤児(ややこ)にさわるじゃあ。山姥ぁ、今日は来ねと思うはで」
 「したどもぉ」
 「そんなに心配だば、お前を長持の中に入れて錠(じょうをおろして高いどこに吊(つ)るしておくはで、おとなしくしてへや」
と、嫁を天井の張りにつるして出掛けて行ったと。
 ところが、夕暮れになって山姥がやって来たと。
 「お父(ど)さいたかぁ」「お母(が)さいたかぁ」
 「酒コ出せぇ」「肴コ出せぇ」
と言うんだと。
 嫁は、天井の長持の中で息をひそめて震(ふる)えておったと。
 「どごに隠れだぁ」
と怒鳴りながら、嫁の箪笥(たんす)の上から針箱を取って炉(ろ)の中へ投げ込んだと。
 すると針箱の中の針が火の中からピタンと音をたてて跳(と)んでいって、天井の長持に矢のように刺さった。
 「あすこだなぁ」
 山姥は、土間に置いてあった鎌を握ると、吊り縄めがけて、ひょいと投げつけた。長持はどたぁと落っこちたと。
 それから鉈(なた)で打ち割って、嫁をつかみ出して頭からみりみり食ったと。
 夫が夜遅く帰って来たら、家の中がひっ散らかっていて、炉辺に嫁の踵(かかと)が転がっていたと。
 嫁もお腹の赤児も食われ、踵だけがシナくって堅くって食い残したんだと。
 夫は弱かったんで、ただ山姥を呪(のろ)っていたと。山姥の食い残した踵を紙袋に入れて仏壇に飾(かざ)り毎日念仏を唱えていたと。
 そしたらある日、その袋がかさこそ音がした。袋の中をのぞくと、踵がまん中から割れて男の子が生まれていたと。
 喜んだ夫は、その子が踵から生まれたので踵太郎(あくとたろう)と名付けて大事に育てたと。
 一杯食わせると一杯だけ、二杯食わせると二杯だけ、三杯食わせると三杯だけ大きくなった。こうして、いつの間にか二十才(はたち)になったと。
 踵太郎は、お父うからお母ぁが山姥に食われたことを聞かされていたので、二十才になると山姥退治に出掛けることにしていた。
 ある冬の寒い日に、踵太郎は平(ひら)たい石と菜種油(なたねあぶら)と太い縄とを持って、山姥の棲んでいる山陰に出掛けていった。何気ない様(さま)をよそおって、小屋に入れてもらったと。
 で、山姥の好きな餅を焼くふりをして、平たい石をホドの中にくべ、自在鉤(じざいかぎ)にかかっている鍋に菜種油をそそいで火に温(ぬく)めたと。
 「ばあ、餅が焼けたはで」
 「手がふさがっとるはで、食わしてけへや」
 山姥が口を開けたところへ、「今だ!」と、まっ赤に焼けた平たい石を口の中にほうり込んだ。
 「あぢぢ あぢぢ」
 山姥は腹をかかえて転げまわった。
 そこへ煮立った油をかぶせると、さすがの山姥もぐったりしたと。
 踵太郎は、
 「お母ぁは、もっと無念だったじゃぁ」
といって、太い縄で山姥を巻きつけると、小屋の外へ引きずって行き、谷へつき落してやったと。
  とっちばれ
 

[필수입력]  닉네임

[필수입력]  인증코드  왼쪽 박스안에 표시된 수자를 정확히 입력하세요.

Total : 166
번호 제목 날자 추천 조회
66 2-11『狐(きつね)の倉(くら)』 2011-11-13 0 3195
65 2-10『宝来(たからく)る水(みず)』 2011-11-13 0 2903
64 2-9『大歳(おおどし)の亀(かめ)』 2011-11-13 0 3018
63 2-8『死神(しにがみ)の魂袋(たましいぶくろ)と扇(おうぎ)』 2011-11-13 0 3081
62 2-7『でこ鼻(はな)と手長(てなが)、足長(あしなが)』 2011-11-13 0 2818
61 2-6『吉四六(きっちょむ)の火事騒動(かじそうどう)』 2011-11-13 0 2942
60 2-5『猫絵十兵衛(ねこえじゅうべえ)』 2011-11-13 0 2835
59 2-4『仁王(におう)か』 2011-11-13 0 2607
58 2-3『カンザシをさした河童(かっぱ)』 2011-11-13 0 2594
57 2-2『屁(へ)一(ひと)つで村中全滅(むらじゅうぜんめつ)』 2011-11-13 0 2780
56 2-1『さか別当(べっとう)の浄土(じょうど)』 2011-11-13 0 3054
55 55『蛙(かえる)の坊(ぼう)さま』 2011-11-10 0 3924
54 54『月見草(つきみそう)の嫁(よめ)』 2011-11-10 1 2765
53 53『猿蟹(さるかに)ひとりぽっち』 2011-11-10 0 3116
52 52『鳥呑爺(とりのみじい)』 2011-11-10 0 3424
51 51『竜神様(りゅうじんさま)と樵(きこり)』 2011-11-10 0 2917
50 50『猫檀家(ねこだんか)』 2011-11-10 0 3308
49 49『椀貸淵(わんかしぶち)』 2011-11-10 0 3088
48 48『侍狸(さむらいだぬき)』 2011-11-10 0 2906
47 47『箱根(はこね)のあまのじゃく』 2011-11-10 0 3134
‹처음  이전 1 2 3 4 5 6 7 8 9 다음  맨뒤›
조글로홈 | 미디어 | 포럼 | CEO비즈 | 쉼터 | 문학 | 사이버박물관 | 광고문의
[조글로•潮歌网]조선족네트워크교류협회•조선족사이버박물관• 深圳潮歌网信息技术有限公司
网站:www.zoglo.net 电子邮件:zoglo718@sohu.com 公众号: zoglo_net
[粤ICP备2023080415号]
Copyright C 2005-2023 All Rights Reserved.